2025-06-30
林田
13年ほど前、福岡市内のホテルで経済評論家・三橋貴明氏のセミナーに参加しました。
そのとき彼は、「日本の借金は、お父さんがお母さんに借金しているようなもの。心配する必要はありません」と話していました。
当時は半信半疑でしたが、今になってよく考えると、確かにその通りだと思います。
日本は自国通貨で経済を回しており、日本の国債はすべて円建てです。
しかし、政府やメディアは一貫して「将来世代へのツケを減らさねば」と不安を煽り、社会保障を守るためだと言って、消費税率を10%に引き上げました(食料品・新聞は 8%)。
でも実際、消費税は社会保障を支える大切な財源と言いながらも、使い道の限定されない一般会計に組み込まれ、使い道は明確ではありません。これもよく調べれば、疑問が残るのです。
私は長年、特に調べることもなく、漠然とした不安を抱えながら過ごしてきました。
なぜか。
それは、そうした思いや疑問を共有できる場がなかったからです。
政治の話を日常ですること自体が、変わった人
とか面倒な人
と思われるような、どこかタブーのような空気がありました。
ある日、夫に「どうして政治の話って敬遠されるの?」と尋ねたところ、「そういえば営業マニュアルには政治と宗教の話はご法度って書いてあったよ」と言われました。
なるほど、職場でも避けられる話題なのですね。
けれど私は今、声を大にして言いたいのです。
政治は面白い。
調べれば調べるほど、「なぜ?」が「なるほど」に変わり、人間らしい思考が湧いてくるのです。
いろいろ言いたいことはありますが、ここでひとつ、ぜひご紹介したいサイトがあります。
政治資金の流れを市民が簡単に調べられる、「政治資金収支報告書データベース」というサイトです。
・政治資金収支報告書データベース
これは、政府が「2028年までに作りたい」としていた情報公開データベースを、東京大学の西田尚史氏らがたった5か月で構築したというものです。
政治をもっと話題にしてほしい。
今は、調べるためのツールがたくさんあります。
たとえ無関心でも、政治は無関係ではいられないのです。まずは遊び半分でも検索してみてください。
そして、大いに語りましょう。
私たちの暮らしと政治は、想像以上に深くつながっているのですから。